春の食べ方
石油系の保温資材を断捨離したおかげでストレスフリーな春を迎えております。
その代わりといっては何だけど、当然この時期は野菜がなくなってきます。秋に播いたほうれん草も段々トウが立ちはじめ4月10日頃にはなくなるでしょう。
今年は暖かく菜花も終盤、伝統野菜ののらぼう菜が一旬おくれてそろそろ菜花になりそうです。でも、こののらぼう菜は油にする予定なので菜花の収穫はしません。ある程度収穫しても種を取ることは可能なのですが、種取りが遅れると梅雨時にかかってしまい種に良くなさそうです。
お客様からすれば野菜が一時でも切れるなんて困る!
となるのでしょうけれども、最近は栄養の取り方に関して思うところがありあえてこの時期に野菜を無理に作らないほうが体にはいいんじゃないかと感じています。
しっかりと冬の間に漬物を作っておけば5月まではしっかりと食べられます。それも冷蔵施設のない場所に置いておくと酸味が増してきます。この酸味や山菜などの苦味が急激な温度変化のあるこの時期を乗り切るためにも重要と考えています。
あとはやはり穀物からの栄養補給が減り過ぎているのが大きな問題で、玄米や豆、雑穀を混ぜて食べることで健康を維持したいですね。
ただ、そうはいってももう少し何かという方のために、この時期にラッキョウの若取りやニラを食べれるように準備したい。
味噌づくり模様、濃い仲間たち
ちょこちょことやってきました味噌づくり体験最終日。
今日は三組のお客様ですが、皆さま私が研修時代にお世話になった「草っぽ農園」さんの常連さん。
なので(?)会話の内容が非常に濃いです。味噌づくりやったことあるかたもいれば、遺伝組み換え大豆の表示問題について知っていたり、マクロビやっていたり、しゅわさかさい知っていたり、赤カブの甘酢漬けは元々大好物だったり。
次は醤油づくりやりますかーといえば「やりたーい!」と嬉しい答え。
油も搾りますか?といえば「やりたーい!」とノリノリ。
いいですねこういう打てば響く感じ!
今日はちょっと自分が化学物質過敏症の反応が強く出ていたからかセカセカ喋ってしまったなーと終わった後に反省。草っぽ農園園長のような空気感を出せるようになりたいもんです。
家づくり続き
新月伐採した材料。そのうちヒビは入るけど、と言われたが新月伐採葉枯らし乾燥するとひび割れしにくくなるらしいので、家が建ってからの経年観察が楽しみ。
原寸をひいて写し取っているところ。右端にあるのが設計図。大工さんたちが使う設計図を私ももらっているので自分の家なのに構造が分からないなんてことはない。
鉄筋だけで1.5t近くあります。竹木舞のように美しいグリッド。
ゴジラがやってきて
ポンプ車で生コン打設。トンボと鏝でピッカピカ。
あまりにも職人さんの仕事がすごくて手伝う余地なし…。
しかし、ここまで仕事を見せてもらえるのは本当にありがたい。親方とはもう3年以上の付き合いになるので仕事自体に何の心配もしていないけれど、一つ一つの仕事を知っておくというのはこれから死ぬまで住む家に愛着が一層わくというもの。
今では家は「建てる」というより「買う」時代になってしまいましたが、それで家は果たして財産になるのだろうか。100年、200年持つ家って家だけでなく、住む人の管理も大事。そうした思い入れのある家づくりは、「買う」では成し遂げられないんじゃないかな。
四間半の梁
家づくりは大子町にある株式会社樹輪というところにお願いしていまして、そこの親方こと菊池均さんから
「いい材料にあがったどー。見においで!」
と電話を受けていそいそと大子へおでかけ。
その材料というのは建設予定地の裏山の木で、杉の葉や枝が落ちてくるし将来的に倒れてくると面倒なので元々切る予定だったものなんですが、3年前、開墾し始めたころは常陸大宮市の樵さんに「パルプにしかなんないよ」と言われた材料でした。
もったいないなーと思いつつも、取りあえずそのままにしておいたのですが、親方と出会って家づくりをお願いしてから現地を見てもらうと
「これ使ってみっけ」
と嬉しい言葉。
そもそも屋敷林というのは土に栄養が多すぎてあまり良い木は育たないそうです。それでも自然に生えてきたわけではなく前に住んでいた方が植えては管理してようやく材料として大きくなったもの。林業は50年、100年というスパンで見ますが、今の建築(建築に限りませんが)ではいいところ30年の使い捨て。
人工乾燥で艶のなくなった木や、若木利用という大義名分
で作られた集成材ばかり使っていてはさもありなん。
写真は、新月伐採、3か月近く葉枯らし乾燥して製材してもらった材料。
つやつやとしています。
屋敷林だと鉄分が多いのか杉の赤味の部分が黒くなっていますが、これはこれで味がありますね。なんと四間半の長物の梁。見ているだけで木の生命力を感じます。
こうした大きい材料を扱える大工さんが減り、一方から見れば「パルプにしかならないもの」が、技術さえあれば「素晴らしい木材」となるんですね。
他にもたくさん材料の写真撮ったのですが、デジカメで撮ったためパソコンとつなぐコードが見つからないのでまた後日。